“海外への渡航がコロナワクチンの接種証明書の提示やPCR検査が必要なくなったことから、以前のように海外旅行を楽しむ人が増えています。海外旅行中のスマホ事情として、最近人気を集めているのが「eSIM」です。コロナ前と比べるとeSIM対応のスマホは数多く登場しており、現在はたくさんの機種でeSIMを使うことができます。ここではeSIMについてまとめてみましょう。
【eSIMとは?】
eSIMとはスマホに内蔵された本体一体型のSIMを利用してスマホの契約ができるものです。SIMカードとは違い、挿入などの手間が一切ないのが特徴。eSIMを利用することで、オンラインの契約であっても最短当日から通信・通話の利用をスタートできます。
eSIMではスマホ本体にあらかじめ埋め込まれたSIM情報を書き換えることで、SIMカードの差し抜きと同じ役割を果たしてくれるのです。ソフトバンクでは2021年7月~eSIMのサービスを提供しており、国内でもeSIMを利用できるキャリアが続々と増えています。また総務省は2021年8月に「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を策定しており、国をあげて積極的にeSIMの普及を推進している実態があります。
【eSIMのメリットとは?】
eSIMのメリットをまとめてみましょう。
<SIMカードの差し替え作業が必要なし>
eSIMを利用すればSIMカードの挿入・交換などの作業が一切必要ありません。海外でSIMカードを入れ替える場合は、取り出したSIMカードの保管方法など取扱いに困ってしまう人もいるでしょう。eSIMはSIMカードの差し替えが自分でできるのか不安な方にぴったりです。
<オンラインで最短当日の開通が可能>
eSIMとSIMカードの申込みには店舗での申込と、オンライン手続きがあります。ただSIMカードをオンラインで申し込んだ場合は、SIMカードが郵送され手元に届くまでに数日かかってしまうため即日に開通させることが難しいです。しかしeSIMであればカードの郵送は不要。オンラインで契約申し込みをした場合でも、申込後に契約者情報のプロファイルをダウンロードするなど初期設定手続きが完了すれば、最短当日に回線が開通します。開通までにかかる時間に関しては各キャリアによって異なります。ワイモバイルではeSIMの申込みから最短1時間で利用開始できるスピーディさが魅力です。
<対応機種であればデュアルSIMが利用できる>
対応機種であればeSIMトSIMカードを併用できるデュアルSIMが可能です。デュアルSIMは一台のスマホに2つのSIMをセットして2つの電話番号や通信回線を利用できる機能のこと。電話番号や通信回線を「仕事用」と「プライベート用」で使い分けしたい方におすすめです。eSIMではスマホにもよりますが、対応機種であればデュアルSIMが利用できます。
デュアルSIMで予備回線の契約を行っておけば、大規模な通信障害が万一起こった場合でも安心でしょう。ちなみにiPhoneでデュアルSIMに対応している機種は以下の通りです。
・iPhone XS/XS MaX・XR以降のモデル
【eSIMの仕組みとは?】
eSIMは一般的にnanoSIMよりもさらに小さいサイズで、スマホのような端末ではなくM2MやIoTなどモノの通信で使用するために2010年代前半から導入が開始されました。SIMカードはハードウェアとしての半導体チップとそのチップ上で動作するソフトウェア基盤であるOS、OSを利用して動作するSIMアプリケーション、IMSIなどのプロファイルから構成されています。
eSIMにおいても通常のSIMと基本的には同じ構成です。ただeSIM上ではプロファイルを柔軟に書き換えることができます。eSIMを使ってモバイル通信サービスを利用する場合には、利用する通信事業者の選択とプロファイルのダウンロードが必須です。このダウンロード処理は「RSP」と呼ばれています。またダウンロードしたプロファイルをオンにして有効化する必要があり、当該の通信事業者ネットワークへのアクセスを開始して、通信サービスの利用をスタートさせます。”

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3 11月 2023

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